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執筆者の写真Takeshi Sakurada

【まなび合わせればいい】#学び合い #授業のユニバーサルデザイン #主体的・対話的で深い学び #0209


【まなび合わせればいい】#学び合い #授業のユニバーサルデザイン #主体的・対話的で深い学び #0209


櫻田武です。

某教育新聞に日大の大学生からのこんな質問が載っていました。

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近年、学習障害のある児童・生徒が増えていると聞きます。

一クラス35人程度を先生一人で指導するときには、授業についていいけない子供の対応に追われてしまう現状があるのではないでしょうか。

どうしても教員一人で対応しなければならない場合、どのような配慮をしていますか。

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これに対して、某高校の特別支援教育コーディネーターが次のようにアドバイスしていました。

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教材面の配慮としては、単元課題に3段階くらいの難易度を付けたものを用意しておくと、一斉授業の中でも進度は変えずに児童・生徒ごとに対応することができます。

課題の設定方法によって児童・生徒の理解度に合わせた学習も可能となります。

学習障害の種類に応じて、ユニバーサルデザインに基づいた掲示の仕方や穴埋めの数を減らしたプリントの作成、見やすい色を使用したりすることも必要です。

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最初読んだときに、(ああ、高校ならできるんだ)と思いました。

しかし、「児童・生徒」と書いてあるということは、小学校の先生に向けても書いてあるということです。

「単元課題に3段階くらいの難易度をつけたものを用意」これは本当に可能でしょうか?

全教科を一人で担当している小学校の先生方がすべての教科で3段階の教材を準備できるのでしょうか?

私ならアドバイスはたった一言です。

「友達に聞いていいことにすればいい(学び合わせればいい)」

子供の既有知識はクラス35人、本当にバラバラです。

そして、問題の解き方がわからない子もいれば、問題文の漢字が読めない子、言葉の意味が分からない子までいます。

たった3段階で学習障害の子に対応できるとは思えません。

分からない漢字や言葉があったら、「国道って何だっけ?」というように、すぐ隣の子に聞けばいいのです。

「それは、できる子にとって、無駄な時間になるのではないですか?もっと難しい課題を与えた方が良いのではありませんか?」

という質問もよく受けます。

「一番難しい課題は、わからない友達にわかるように教えることですよ。」

と私は答えます。

学び合わせれば、わからない子がわかるし、わかる子はさらにわかるようになります。

そして、全員が課題を解決できる、「学ぶ集団」に変わります。

学ぶ集団は、個人の力を引き上げます。

ぜひ、試してください。

今日もありがとうございました。それでは、また。

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