櫻田武です。
東京情報大学准教授 原田恵理子 先生は、SSTにおける、対人関係がうまくいかない四大原因に、次のことを挙げています。
①知識が不足している
②誤った知識を学んでいる
③知識はあるのに恥ずかしいまたは自信がないために行動に移せない
④知識があり行動もできるが状況を把握できず不適応な行動になる
そこで、各原因に応じたかかわり方に、次の4つを推奨しています。
①知識不足を補い、具体的なやり方を教える
②誤った知識を消去し、適切な知識を学ばせる
③低い動機づけの状態の場合は成功体験や体験不足が推測されることから機会を与えてほめることで自身をもたせる
④その状況での行動の結果をモニターできるように導く
原田先生のSSTの授業の流れは、次の5段階です。
①イントロダクション
②モデリング
③リハーサル(ロールプレイ)
④フィードバック(強化)
⑤ホームワーク(再現)
この流れの中で、不適応なパターンを消去し、学習によって適応的なパターンを身に付けさせることが目指されています。
原田恵理子 先生は、次のようにも述べています。
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中でもリハーサル(ロールプレイ)は、自分と他者の視点の違いを認識して他者の立場に立ち、他者の欲求や感情などを推察することから、社会的な観点から判断する能力や役割取得能力の獲得にもつながり、特に思いやりの行動とも強く関連している。
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わたくしが国立特別支援教育総合研究所やLD学会で学んだSSTとは、細かい部分で少し異なるところもあるのですが、そちらはまだ後の機会にお伝えします。
そして、ASDに対するSSTの難しさについても、後の機会に。
それでは、また。
今日もありがとうございました。
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