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執筆者の写真Takeshi Sakurada

【PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)】# PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)#あきたUD  #授業のユニバーサルデザイン #日本授業UD学会あきた支部 #特別支援教育 #SDGs #1113

櫻田武です。


スタンフォードオンラインスクール校長の星先生がPBLについて分かりやすくお話しされていたのでシェアします。


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PBLは、その名の通りプロジェクトをベースにして、生活や社会に関連する具体的なプロジェクトを遂行していくことで生徒が学習を進めていくというものです。


環境問題の学習に、持続可能な食生活を目指すための環境に優しい食事メニューを考案するプロジェクト。


社会問題の学習に、関連する具体的な社会問題のドキュメンタリー映画を作成するプロジェクト。


この辺りは、しばしばPBLの人気のプロジェクトのお題の例でしょう。


与えられた題材に対して、生徒たち主導のプロジェクトを企画、遂行することで、必要な知識やスキルを能動的に学んでいく。


まさに、物事に能動的に取り組むことによって学ぶという構成主義やアクティブ・ラーニングの考え方を突き詰めた教育モデルです。


PBLは、伝統的な授業の想定する順序の正反対の発想に立っているとみることができます。


該当する知識やスキルに関する講義をうける。


練習問題や課題で得るべき知識やスキルを定着させる。


そうして得られた知識やスキルを具体的な問題に応用する。


これが通常の授業の学習で想定される順序だとすれば、PBLは真逆の順序で、具体的な問題から始めて、それを解決していくのに必要な知識やスキルを身につけていくのです。


PBLはもちろん、物珍しいだけではなく、多くの学習効果が報告されてきました。


まず、PBLによって、子供が自分の生活や社会との関連性を実感しながら学んでいくことができます。


実社会の問題に関するプロジェクトに必要な知識やスキルを学ぶのであれば、よくある「なんでこれを勉強しなくちゃいけないの?」を避けることができます。


また、現実社会の問題の解決法は、しばしば他分野的な視点を必要とするのも重要な点です。


先程の持続可能なメニューのプロジェクトには、それぞれの食材のとれる環境、食材のコスト、調理法、食文化など、理系も文系も含めた多様な視点が必要です。


社会問題に関するドキュメンタリー映画の作成も同様でしょう。


国語、算数、理科、社会などと、「人工的」に科目で仕切られた視点ではなく、分野横断的な視点を養っていくことができます。


また、プロジェクトはしばしば、他の生徒や教師以外の大人たちとのやりとりや相互協力を必要とします。


プロジェクトチームの中で、それぞれの子供たちがそれぞれの強みを持って、補い合いながら、解決に近づいていく。


その中から、リーダーシップやコミュニケーションなど、社会性に関する学びを得ていくことができます。


プロジェクトに関する調査をする中で、様々な大人たちとやり取りしていく機会も生まれるでしょう。


そして、もちろん、プロジェクトを企画、遂行する力自体を養うことができます。


リサーチをして、問題となる問いを立て、自分のプロジェクトを立ち上げ、それを遂行していく。


その中で学びを得ながら、新しい解決方法を見つけていく。


プロジェクトの企画、推考力は、現代社会の中で、身につけるべきミライ型のスキルであることは間違いありません。


決められたことを、正確にこなすことを期待される時代はもう終わりました。主体的に自分の学びに向き合って学びながら解決法に向かっていく力をPBLは身につけさせてくれるのです。


現在でも世界中の様々な教育現場で有効なPBLの方法が活発に模索され続けています。


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すべてPBLということは難しいとは思いますが、この意識を取り入れることは大事にしたいですね。


それでは、また。


今日もありがとうございました。


そして、星先生の本、読んでみてください。


・スタンフォード式生き抜く力 星 友啓 (著)

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