櫻田武です。
ユニバーサルデザインとは、障がいのある人の便利さ使いやすさという視点ではなく、障がいの有無にかかわらず、全ての人にとって使いやすいようにはじめから意図して作られた製品・情報・環境のデザインです。
利用する人は多様であり、その多様な人たちの様々なバリアをあらかじめ想定して、最初からデザインされたものなので「ユニバーサルデザイン」です。
つまり、多様な人がいるということ、そして、その人たちの様々なバリアを想像できなければ、ユニバーサルデザインはできないということになります。
授業のユニバーサルデザインを行うには、まずは、自分のクラスの、あるいは、自分の学校の子どもたちが、どんなことにバリアを感じているのか、理解しないといけないということになります。
言い換えると、授業のユニバーサルデザインを行うために大切なのは、児童の実態把握(アセスメント)と障がい理解ということになります。
*ユニバーサルデザインは、1980年代に障害者だったロナルド・メイス氏が、バリアフリー対応設備の「障害者だけの特別扱い」に嫌気がさして、最初から多くの方に使いやすいものを作る設計手法として発明されました。
一方、バリアフリーは1963年にデンマークで障害者・高齢者などの生活弱者のために、生活に障害となる物理的な障壁の削除を行うという、過去の反省に立った考え方で進化してきました。
「みんながふつう(ノーマル)に生活していくノーマライゼーション」が提案され、その考えが広まったことがもとになっています。
今日もありがとうございました。
それでは、また。
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